きのむくまま
“ カビ毒を研究している友人からはこんな指摘があった。「最近流行の手作りパンは小規模な店舗で作られているために、比較的早くカビが生える。そうしたパンは結構値段が高いので、購入者はカビが1つか2つ、少し発生した場合に、カビの部分を取り除いて食べている。中には、これこそ保存料が使われていない証拠だから安心だとまで言いながら食べている人もいる。しかし、カビの生え始めたパンは顕微鏡レベルで調べるとほとんどカビだらけである。かなりのマイコトキシンを食べていることになるのではないかと思う。我々は戦後、食糧が少ない時代に育ったので少しくらいカビの生えたパン、お餅などは平気に食べてきた。そして、自分たちは生き残っているからカビ毒はたいしたことないと思っているかもしれないが、本当にそうかという点に私は大きな疑問を持っている。若くしてこの世を去って行った同世代の人たちに、このカビによる犠牲者は本当にいなかったのだろうか、微量のマイコトキシンの長期摂取の問題に関しては、本格的な研究データが少ないだけに怖いですね」 ”